ニュージーランドからの通信 2014年5月

今、いろいろな国の人と話をする機会があります。移民の国、ニュージーランドならではのことであると思います。

言語も違う、文化も違う、風習も違う、肌の色も違う人たちです。

カウンセラーとして、相手がどのような人なのか見る力を養って来たつもりです。これは、診断するという意味ではなく、得意なこと、苦手なことなどを観察する力です。そのような経験が、他国の人に対して通用するものなのだろうかどうか、まったく見通しが立ちませんでした。

しかし、しばらく話していくうちに、日本人相手にカウンセリングしている感覚、経験、洞察が決して無駄ではなかったと感じるようになりました。それは、まだまだ感覚だけのことですが、どのような方向性の会話を望んでいるのか、まったく五里霧中ではないのです。

この感覚は、この国でカウンセリングをしていく上でたいへん貴重なものなのだろうと感じています。この感覚だけを頼ってはいけないのだとも自分に言いきかせていますが、この感覚なしに相手と関係性を作ることができない以上、この感覚を感じることができるのをありがたいと思っています。(国重)

 

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