私とカウンセリング 84

私とカウンセリング by 山下みどり

人の縁は不思議なもの!!縁に感謝!-2度目の大学院生活を振り返って-

今年の3月に2つ目の大学院を修了した。まさか2回も大学院生をするとは思いもしなかった。それも,今回の大学院は昼間大学院であるため,仕事ができず収入の道を断っての学生生活である。そこまでしてなぜまた大学院だったのか…。それは,臨床心理士受験資格取得のため…である。鹿児島県でカウンセリングの仕事をしていくには(これからの生活のためには),私にとってどうしても必要な資格であった。今年の10月に受験をする。

2年前,大学院で受験資格をとるのか,他に道をみつけるのがいいのかと,清原先生にご相談した。この歳で,収入を断ってまで大学院で学ぶか否か,考えがぐるぐるしていた…。清原先生は「資格は1年でも早く取った方がいい」と,私の背中を押してくださった。そして,研究会の森永さん,国重さん,福崎さんにもいろいろ意見やご協力,そしてパワーをいただいた。この研究会との縁も,清原先生のカウンセリング講座を発端に,そこで森永さんに出会ったことが始まりであった。そして,森永さんに大学院のことをお聞きし,鹿児島大学大学院で清原先生にご指導を受けた。このとき,清原先生に「臨床心理士になるなら,法文」と言われたのだが,病院で働きたいわけではなかったので,「いえ,臨床心理士になりたいわけではないので」と答えたことを思い出す(笑)。

今回2回目の大学院生活は,臨床心理士受験資格取得のために,じっと我慢の日々だろうことは重々わかっていた。とにかく2年間やるしかないと覚悟を決めた。しかし,人間やると決めたときには,神様(?)が大切な出会いをさせてくれるようだ。前回の大学院の時の清原先生や研究会の方々と同様に,である。今回の大学院でも,すてきな先生や共に励ましあえる友に巡り会った。我慢の日々の覚悟をしていた私にはとてもうれしい出会い・縁であった。感謝感謝です!! もともと自分がやりたいこと・知りたいことを勉強することは全く苦にならない。というより楽しい。仕事をしながら夜鹿大の大学院に通っていたときも,とても楽しかった。今回は,純粋に学生なのでもっと楽しかった(経済的な不安は横に置いといて)。行くからには何でも貪欲に学ぼうと思っていた。もちろん,社会人入学であるので,若い学生さんとは違うところで理不尽な思いをしたことも多々ある。更に,講義,学内実習,学外実習,そして院生スタッフとして公開講座・研修会等の段取・仕切,山積みのレポートや次々に書かねばならない報告書などなど,そして修論。私の人生の中で一番睡眠時間がなかった…。睡眠不足の日々…。さすがにきつかった…。これこそ大学院生の醍醐味らしいが…。寄る年波には勝てず,集中力・記憶力の低下に愕然とし,もっと若い時だったらと何度も思った。

一生勉強の必要な仕事を選んだからには,楽しく勉強したい。さまざまな行事に追われ,出席もままならなかったこの研究会に,また参加できることはとてもうれしい。縁あってこその,この研究会のみなさんからたくさんの刺激や元気をもらっていきたいと思う。そして,試験に合格するように,そろそろ試験勉強に手をつけなければ…(>_<)