わたしのおすすめ本 by 江田照美
エリザベス・キューブラー・ロス&デヴィッド・ケスラー著 上野圭一訳『ライフ・レッスン』 角川書店 2001 ¥1400
「今頃それですか?」なんて笑われそうですが、あまりにも表題がキューブラー・ロス的なため、抵抗を感じ広げられなかった本です。読んでみて目からウロコでした。人生のレッスンとして、学ぶべきものが、項目毎に具体例を以って解り易く書かれています。フランクルのロゴセラピーと通じるものが有り、ユング心理学に出てくる言葉だけでは解りにくい「自己」と「自我」の違いが行間に表されています。また、人が様々に心理的な問題を抱えてしまう意味が、感情を基点にした具体例を使い書かれています。
しんどい思いを抱え込んでしまったり、思いに迷ったとき開くと、何かを得られそうです。
ライフ・レッスン (角川文庫) | |
エリザベス・キューブラー・ロス デヴィッド・ケスラー
角川書店 2005-08-25 |
永田和哉監修 小野瀬健人著『脳とココロ』 かんき出版 2003 ¥1400
脳外科医が監修を勤め、ジャーナリストが脳機能と生理学などについて書いています。日常の行動や感情と繋ぎながら脳の専門書を開くことは大変ですが、これは脳に関する「小さな疑問集」で、図を多く使ってそれをしてくれており、面白く読めます。
脳学者でなくても、これだけの本が書けるというジャーナリストの職業魂を教えられる本です。
上記の本と並べて読むと、神(としておきましょう)の作りたもうたヒトという生き物の奥深さを改めて考えさせられます。
脳とココロ―“好き・嫌い”のメカニズムを解明 | |
小野瀬 健人 永田 和哉
かんき出版 2003-07 |