私とカウンセリング by 福﨑英子
約10年前に某大学院を修了して、もう大学院なんて二度といかないと決めていた…のに、資格の為とはいえ、またしても大学院にいくことになったことを振り返る。
私は、だいたい興味のあることは惜しまなく追求したいという思いはあるものの、枠にはめられて学問をしていくということは、大変性に合わない。では、どうして二度までも大学院へ行こうと決断したのか。もちろん、臨床心理士という資格がないとこれからのスクールカウンセラーは、難しいという不安があった。つまり、私自身が食べていけないという不安である。しかし、大学院に入るということは自分の劣等感とも戦わなければならないことや、これまでの経験が否定される恐れや、経済的な面での不安等々沢山の不安や恐れ、葛藤が生じてなかなか前に進めないでいた。そんな時、国重さんに「だからこそ、価値があるものなのかもしれない!」と言われたこと、清原先生が穏やかに優しく「取得した方がいい!」と言われたこと、森永さんに「まだ、若いんだから頑張らんな!」と言われたことなどが自信のない私の背中を押してくれたように感じている。そのメッセージの中には、「やるしかないんだよ!」という一つのキーワードが私の中を「やりたくない!でも、やるしかない!」とぐるぐると巡り巡って、挑戦しようという思いを奮い立たせてくれた。そして、今春どうにか修了することができた。修了したからと言って、臨床心理士になったわけではないが、その切符を得られたことは、私を常に励まし続けてくださった以上の3名に方に他ならない。本研究所に所属していて良かった。本当に良かった。自分の居場所を再確認できたように感じる。徹夜明けで、大学や研修のスタッフへと借り出されることもしばしば…この2年間、仕事をしながら大学での研究、実習、研修はやはりきつかった。そして、大学院での縛りの中できつい思いを抱えた私に研究所の方々はいつも優しく、励まして下さった。いつも柔らかい笑顔の会員の方々の優しい笑顔がとても心地よかった。本当に「ありがとうございました。」とこの場を借りて言いたい。
さて、これから私は試験勉強に取り掛からなければならないのだが、ちょっとその前に「何して遊ぼうか」という思いが強い。足かせがとれて羽が生えて今は何所かへ飛んで行きたい気持ちでいっぱいである。今月いっぱいは、好きなことを思う存分やろうと決めた。
今回はお礼を込めて私とカウンセリングにかえさせて頂いた。感謝。