私とカウンセリング by 国重浩一
月日が経つのが早いもので、ニュージーランドから帰国して丸7年になります。小学校二年生の終わりに帰ってきた娘が今年度で中学校を卒業します。大人の年月ではピンと来ませんが、子どもの成長を見るときに、その期間を実感することができます。
長年、子どもたちには、春香(娘)が高校になるとき、日本で勉強ばかりの高校生活も好きではないだろうから、ニュージーランドに行くことを勧めてきました。本人もその気になってくれたので、中学校卒業後からニュージーランドに留学する準備を進めています。その際に、どうせ悠介(息子)の英語力も大切になるであろうからと、一緒に行くことにしました。
来年度の我が家の計画としては、母親と子どもたち二人がニュージーランド・ハミルトン市に移り、私が日本に残って単身赴任する予定です。そして、可能であれば再来年(2011)から私もニュージーランドに行きたいと考えているところです。
ニュージーランドでの私の仕事はまだ見えていませんが、ナラティヴ・セラピーを学ぶ立場ではなく教える立場となれる勉強をしたいのと、発達障害の支援方法についてもっと勉強したいと考えています。収入面では大きな不安がありますが、いざとなれば日本に帰ればいいかなというぐらいの気持ちで、チャレンジしてこようと思っています。
来年3月末に私の新しいアパートを見つけて引越をして、4月にニュージーランドへ移動、現地で借家を見つけ住める状態にして、5月始めに帰国する予定です。7月末から8月末にかけて、再びニュージーランドへ戻るつもりでいます。8月末に、日本ブリーフサイコセラピー学会、第20回長崎大会(8月26日(木)~28日(土))に、ステファン・マディガンというカナダ人のナラティヴ・セラピストが来日する予定ですので、これに参加します。もし興味のある方は是非一緒に参加しましょう。私も何か発表したいと思っているところです。
鹿児島県臨床心理士会としては、ワーキンググループとしてスーパービジョンのモデルの検討を進めてきました。この前、暫定的にでも試行できる案がまとまりましたので、来年はそのモデルを試すことができそうです。目的としては、新しく臨床心理士となった人をわずかでも程度支援しながら、成長していってもらうためと、将来的にスーパービジョンをしていくことができるための人を養成するためであると考えています。スーパービジョンをしっかりすることができる人であれば、他の職種との関係も作ることが十分可能です。この底上げによって、願わくば鹿児島県で他の「人を教育または支援する職業人」にとっても、好ましい影響が出てくることを狙っています。余力があれば、スーパービジョンに関する文献も訳したいとは思っているのですが、これは見通しが立っていません。
ナラティヴの関係では、ジョン・ウィンズレイドとジェラルド・モンクの『ナラティヴ・メディエーション−調停への新しいアプローチ(仮題)』の翻訳が終わり、現在出版社で校正中です。来年の5月頃には出版できそうな見込みです。
このように来年は変化の年となりそうですので、慌ただしい年となりそうです。