わたしのおすすめ本 63

わたしのおすすめ本 by 国重浩一
保育士になるために勉強している専門学校の学生に、臨床心理学を9月から教えることになりました。その際に、広範囲な領域を網羅するのではなく、実務で必要となる領域に対してじっくり理解を深めていってもらいたいと思っています。そのため、視覚的に得ることができる情報を調べてみました。
光とともに… ~自閉症児を抱えて~
ジャンル:TVドラマ / 出演:篠原涼子、山口達也、武田真治、 鈴木杏樹、小林聡美 / 2004年4月~6月まで日本テレビ系で放送 / 戸部けいこ作「光とともに…」(コミック)のドラマ化。
ストーリー: 夫・雅人の転勤で横浜への引っ越しの途中、幸子は目を離したすきに、息子・光を見失ってしまう。交番へ駆け込んだ幸子のもとに子供を発見したとの通報が入り、現場へ到着するとそこには、アドバルーンを追ってビルの屋上に座る光の姿があった。呆然とする幸子の目に光を目がけてよじ登る着物姿の女性が飛び込む。息のむ緊張の中、光はその女性・里緒秀美にしっかりと抱きかかえられてビルの上から降りてきた。抱きかかえられることをあんなに嫌がっていた光なのに、どうしてあの人にしっかりと抱きついているのだろうか?「光くんは空を飛びたかったんですよ」と平然とした表情でいう里緒に助けてもらったことへの感謝はしつつも、一見他人事と思える言い方に反発する幸子。
その日以来、光のことで悩む幸子だが、仕事が忙しい雅人は相談相手にはならない。悩んだ末行った地域医療センターで光は発達検査を受け、脳の偏りを原因とする発達障害「自閉症」だと診断される。その事実はあまりにも衝撃的で必死に「自閉症」であることを否定しようとする幸子だが、光はますます癇癪を起こすようになる。
天使が消えた街  ~自閉症の兄を愛した時間~
         僕達が失いかけたものを、兄は教えてくれた。

ジャンル:TVドラマ / 出演:堂本光一、藤井フミヤ、内田有紀、酒井法子 / 日本テレビ系列で2000年4月12日~6月28日に放送されたテレビドラマ。
ストーリー:社会からはみ出した青年が、自閉症の兄と暮らしながら‘生きる意味’を探し続け成長していく姿を描く。
キャスト:高野達郎(堂本光一)<殴られ屋>友人の借金を肩代わりし、殴られ屋として稼いだ金で返済している。性格は、いいかげんで無責任。だが、輝と暮らしていくうちに、生きることの本当の意味を知っていく。22歳 / 高野輝(藤井フミヤ)<達郎の異母兄弟>自閉症を患っている。親に捨てられ、身寄りは達郎のみ。基本的には無口だが、こだわったことができると、何度も繰り返して喋る。指先が器用で、記憶力、画才にも恵まれてる。35歳 / 進藤京子(酒井法子)<カウンセラー>一流銀行のカウンセラーで会社員たちの悩みを聞きつつ、自身は殴られ屋の常連客。輝の件で、達郎の相談にのっているうちにピュアな心を持つ輝にひかれていく。27歳 / 吉井タマキ(内田有紀)<料理研究家助手>達郎の恋人。ドン臭いところが多く、仕事では失敗が多い。達郎を一方的に思い続ける。やがて食事の世話をするようになった輝の良き理解者に。22歳 / 川島聖(田中聖)<不登校児>中学生。学校の教師に不当な差別を受けるが、輝と関わって人生観が変わってしまう。15歳 / 瀬戸かおり(板谷由夏)<会社社長>達郎と同じ施設で育った。上昇志向が強い女性。23歳 / 石田智也(細川茂樹)<京子のフィアンセ>超エリート。だが、京子が輝に心引かれていき、婚約は解消へと。二面性のある男。28歳 / 安原信輔(大竹まこと)<ヤクザ>暴力団・安原一家のヤクザ。やがて達郎を極道の世界に引きずり込もうと・・・。51歳
君が教えてくれたこと
ジャンル:TVドラマ / 出演:ともさかりえ、上川隆也、藤原竜也、椋木美羽、真行寺君枝 / TBS系列で2000年4月13日から6月29日に放送されたテレビドラマ。全12話。
ストーリー:高機能自閉症の女性と恋人を亡くしたトラウマから精神科医をやめてしまった予備校講師との恋愛を描く。
キャスト:雨宮繭子(20歳)(ともさかりえ)高機能自閉症(知的障害はなく、知的レベルは高い)で、天気予報を的中させるなど特異な才能を発揮する。本人は自閉症の認識がないまま普通に小、中、高校に進んできたが、感情を上手く表現できないことから、周囲の人からは不遇な扱いを受けてきた。そんななか、慎一との出会いをきっかけに、前向きに生きようとする。 / 狭山慎一(31歳)(上川隆也)元精神神経科の医師で、現在は予備校の講師を務める。愛する女性の事故死に責任を感じ、PTSD(心的外傷後ストレス傷害)にかかり、涙が流せなくなってしまう。その事故以来、人の心に触れることを恐れるが、繭子に自分との共通の部分を見出し、繭子の力になろうと思い始める。