私とカウンセリング 93


私とカウンセリング by 福崎英子

先日、「元気の出る魔法の言葉」という演題で講話をして欲しいという依頼がありました。私は、「なんてタイムリーな・・・」と苦笑いしました。というのも、試験(臨床心理士試験)が残念な結果に終わり、落ち込んでいるさなかのことだったからです。

その一方で、だからこそ出来る話かもしれないと思い立って、講話の話を引き受け、構想を練りました。講話の冒頭で私自身が励まされ、救われた言葉を紹介することとしました。今回は、4名の方たちから「元気の出る魔法の言葉」を頂いたのでそれを紹介することとします。

まず、清原先生へ試験結果の知らせをメールでお知らせしたところ「邁進、邁進、捲土重来」という言葉が帰ってきました。その後に「残念な結果でしたが、福崎さんは福崎さんですよね。」と・・・「捲土重来」という言葉は恥ずかしながら意味が解らなかったので思わず辞書を手に取りました。一度衰えた勢いを盛り返すことだそうです。この言葉は、すぐさま拡大コピーし、私のデスクの前に貼り付けました(笑)。

次に、よく仕事場が一緒になる江口さんからは「福崎さん、そげなこっを気にしちょったち、ないなっと」とあっさり、斬られてしまいました(笑)。

そして、ある女性の方からは、「資格があろうとなかろうと私には関係ない。英子ちゃんは、英子ちゃんでしょ。」と言ってこの講話の仕事を依頼をしてくれました。

最後に、いつもお世話になりっぱなしの国重さんからは、きっといつものように励ましてくれると少々・・・凄く・・・、期待していましたが、言葉は少なく・・・たくさんの仕事を持ってきてくれました。何も言われてないのにこの励まされ感はなんだろうって、ナラティヴには無言のアプローチがあるのか?くらいに思ってしまいました(笑)。しばらくしてから、私が落ち着いたのを見計らってどこが悪かったのかを諭らせて下さいました。厳しい諭しでしたが、そんなことを言って下さる方もなかなかいません。

この4名の方たちは、共通して「私は私である」ことに気づかせてくれました。確かに資格はこれから仕事をしていく私にとって必要なものですが、そのことで私自身を失うことはないのだと気づかせてくれました。感謝です。たくさんの口づけをあげたいくらいです。でも、今年こそはがんばらねばと肝に銘じています。また、応援よろしくお願いします。

そうそう、菜の花マラソンも完走しました。5時間58分。目標の5時間内には及ばずでしたが、完走した途端、根拠のない自信が込み上げて来ました(笑)。古いですが「なんだかやれそうな気がする~(天心木村)」な心境です。