私とカウンセリング 134

私とカウンセリング by 福﨑 英子

今年から、「鹿児島子ども療育センター」で勤務することになった。そこでの仕事は、子どもの発達検査を中心に親支援という形になっていくと思う。

ここ5年の間、療育相談の仕事が極端に増えてきたのは確か。しかし、まさか私が検査をすることになるとはと、我ながら驚いている。検査とか、型にはまったことに苦手意識があるため、上手くやっていけるだろうかと不安な一方、検査から見えて来るもの(子どもの感情の動き)についても興味がある。言い換えれば、検査をすることで子どもの成長がみえてくるという点がおもしろい。例えば、6歳の発達障害の子どもの検査で、前回1歳の精神年齢だった子が1年後には、1歳半くらいの発達が伺える。このことは、そのこのペースでしっかり成長しているという確信がもてる。

活用されなければ、検査なんて…やっても意味がない、と実は少し思っていた。療育効果の測定尺度の用途が期待されると言う点では検査をする意味が大きい。私の認識のあまさ、しっかり勉強をすれば、その必要性がわかることが見えてくる。活用される検査の仕方を目指すことが大切と今更ながら、学び噛みしめているところ。よい、学びの機会を頂いた。

療育支援の効果が見て取れる瞬間、この楽しみ、喜びはおそらく検査をしているものの特権であろう。最初の立会人になれるのだ。そして、その喜びを親と共有できる。これこそが親支援、引いては子ども支援へ繋がると信じて頑張っていこうと思う。

 

ave 26. venice beach, ca. 2012.