私とカウンセリング by 福崎英子
先日、11月10日(土)に九州心理学会の公開シンポジウムが鹿児島大学で行われました。震災時の心のケアをテーマに、久しぶりに来鹿された国重さんがシンポジストとして招かれました。研究所からも数名の方が話を聞きにいらしていたようでした。11月14日(水)には、南日本新聞にその記事が掲載されました。
印象深かったのは、記事にもあるように「多くの被災者が『もっと大変な人がいる』と比較してしまい、『つらい』と言えない外部の支援者が入ることで言えるようになる」ということでした。また、PTSDの「D」は、disorder(障害)であり、障害と捉えるよりは、PTSRの「R」reaction(反応)なんだと説明され、ストレスに対する「反応」と捉えることの方が適当であり、必ずしも「障害」と捉えることはできないと話されていました。
さらに興味深かったのは、スパーヴィジョンへの質問がなされ国重さんは、5名のスパーバイザーがおり、自己の管理や仕事に備えたと語られていました。さすがだと思いました。他には、地域性のものがあり、地震がある程度、生活の一部になっていたことや、人々の心づもりがあったことなど、改めて、納得させられることが多かったように感じました。
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