私とカウンセリング 119

私とカウンセリング by 金 福姫

 

主催 共同の組織“むぎのめ”カウンセリング基礎講座を4年前に受講させていただき、その後発展講座へ、現在、臨床心理学講座を清原先生のもとで参加させてもらっています。

4年間、チラシを目にしたときは、カウンセリングって何? 清原先生って誰? ましてロジャースって……。何も知らないまま申し込みました。同時期、他の所でゴードン博士の“親業”を受講しており偶然性を感じ、大きく触発されました。

1年経っても2年経っても、私自身の価値観は迷い道に入りこんだまま、子育てにも息が詰まる思いで日々過ごしており、周囲の誰とも関わることを避ける有様で、憂うつそのものでした。

カウンセリング講座を重ねるうちに子育てに課題が生じ、半信半疑ながら、私自身のカウンセリングを清原先生に願い出ました。

“話をすることで前に進む勇気が出てくるだろうか”“よく存じ上げない清原先生に、私のことなんか話して迷惑なのでは”そんな思いでした。

何度目かのカウンセリングで“口から出るまま、時間も気にしないで思いっきり話してみよう”“恥ずかしいなんて思わないで、清原先生の都合なんて気にしないで(ごめんなさい)感情を吐露してみよう”と。なんとその日は3時間以上ほとばしるように話し続け、感情の起伏もかなり大きなものでした。

数ヶ月が過ぎ、自分の中に新たな視点が芽生え始めたことに気づき、それまでどうしても受け入れられない現実に対し融合し始め、他者と丁寧に関わり始めました。臨床心理学で学んだ、セラピー過程を経験するにいたりました。

今の私にとってカウンセリングとは、

・ 価値を大きく変化させるプロセスをもっている。

・ 怒り、競争から解放される思考回路に入れる。

そんな機会であります。

<セラピー過程> 臨床心理学講座 ~カール・ロジャースを学ぶ~

1. 感情を表現する

2. 表現する感情が自分自身のこととなる

3. 感情や知覚の対象を分化させる。従って、経験は正確に表現される。

4. 経験と自己概念の不一致を語るようになる。

5. 不一致に脅威を感じる。こうしたことを正直に認められるのは、カウンセラーの無条件の肯定的配慮があったとき、防衛が必要でないから。

6. 来談者は過去において否定したものを気づき、経験する。

7. 以前には自分はそんなことはないと否定していたり、「あの人が悪いんだ」と思い込んでいたことを「思い込み」として受け入れ、そんな自分もあったと、新しい自己概念を受け入れていく。

8. 新しい自己概念を受け入れていくこと、ますます自分のしていること(経験)と自己概念が一致し、自分がわかっていく。

9. そうなると、来談者はカウンセラーの示す無条件の肯定的配慮を経験するようになる。

10. 経験するだけでなく感じるようになる。

11. そうすると来談者はますます自分自身を評価の主体と感じる(自己肯定できる)。

12. そうなると、来談者は理性でつくりだした自分の価値観ではなく、自分の内深くから湧き出した価値観で動けるようになる(自己実現)。                    By 清原先生

 

Kagoshima