私とカウンセリング 76

私とカウンセリング by 森永繁郎

私は現在、数校(鹿市内・他)の中学校にSC(SCとは一寸おこがましい限りで、相談員と思ってください)として行っています。先生方と語り合おうと思っても休み時間以外はなかなか時間がないので、一方的ですが、内容はちゃちなものですが、私の経験など交えた、「心の教室」だよりを月に1回準備して、先生方だけに配付しています。その場合できるだけ手渡しするようにしています。下記はその一部です。内容によっては先生方の反応がおもしろいです。

[9月の不登校対応]

先日のニュースによると、鹿児島県に於いても不登校生の増加が報じられていました。また、他県の出来事ではありますが、中2女子2名の、転落死事故が報じられています。「いじめ」を苦にしての飛び降り自殺らしいとの事でした。痛ましい出来事です。10数年前、全国的なニュ-スになった、鹿県(知覧中)での事故は、夏休み明けに起きました。PTAをはじめ、地域全体に混乱や大きな痛みと苦痛を与えました。当時、私は、相談員として、たびたび学校を訪問していましたが、2学期が始まってすぐの訪問の際の校長先生との話でも全く問題ないとのことでした。しかし、6月に行われた職員研修に招かれた時の先生方の発言を反芻すると、予兆がこの時期に起きていたのではないかと考えられるのです。転入してすぐの事故でしたが、校長先生は退職、まもなく亡くなられました。

話題は変わりますが、児童・生徒や保護者の匿名の「いじめ」相談は、沢山という程ではありませんが、けっこうあるようです。だまって、「いじめ」に耐えている子どもがいることになり、担任は勿論、親も気づかないでいるのです。直ちに解決することは困難でも、解決するまで耐えていけるよう、支えになってあげたいものです。欠席しがち、少ない口数、なんとなく一人でいる所を目にする、他の生徒からからかわれる、ちょっと変わった行動をする、・・といった様子が見られる生徒にそれとなく気を配ってみましょう。