私とカウンセリング by 小森京子
心の病気となり4年目となりました。朝仕事に行こうと子どもと朝家を出て途中で、「お互い今日も頑張ろうね! 行ってらっしゃい」と手を振り別れたものの、私は停留所へ行くことなく遠回りをしながら脚は家に向かっていたのです。そのまま数週間、体が動かなくなり、寝たきりが続きました。私の世話はすべて二人の子どもたちがしてくれました。3ヶ月経つと元気になり、仕事復帰したものの、1日目、帰宅とともに向かった先は冷蔵庫でした。そして、すべての食べ物を涙を流しながら食べていたのです。これが、過食症への入り口でした。
この日から日中は仕事、夜は過食の毎日が続き、1ヶ月経つ頃には仕事を長期にわたり休むことになりました。家にいると朝からダラダラ食べて、夜には一気に過食するする日が続いたと思うと、全く食べない日が1〜2日続き、また過食を繰り返すのでした。
この頃私はすべてのものを恨むようになり、特に心の病気となった原因(人)をかなり恨んでいました。カウンセリングを続けていくうちに、「恨む」ちうことに無駄なエネルギーを使うより別の何かにエネルギーを使った方が良いということに気づき、この日から「恨む」ことを辞め、心の病気になったことに感謝するようになりました。「なぜ?」と思う方もいると思いますが、自分自身の心の中を見つめることが少しできるようになり、自分自身に何かあると「許す」ことができ、他人にも「許す」ということができるようになったこと、「許す」ということがどんなに難しいことか、それができるようになり、周りへのことへ目を向けることができました。
私のカウンセリングをしてくださるカウンセラーの方の笑顔優しい声に「とてもすてきな人だな〜 こんな人になりたい。私もカウンセラーになれるのなら……」と通信教育で「メンタルケア心理士」の資格を取りました。勉強は過食が邪魔をして、うまく進まなくて拒食の時期に入ったとき一気に勉強しました。とても大変でしたが、「合格」の手紙が来たときはとてもうれしいでした。
「なぜ拒食の時期に勉強?」と思われるかもしれませんが、この時期は身体も心も楽な時期でもあり、なにより一日中食べ物のことを考えなくても良いときなので、拒食の時になんでもやってしまうのです。
今でも時々やってくる過食にも「まっ、いいかぁ〜 今日は過食をしていたい日だったんだなぁ〜」と思うようにして、過食してしまう自分を責めて、心をぎゅうぎゅうにしないようにしています。まだまだ続く摂食障害ですが、マイペースでこの病気と向き合っていこうと思っています。いつかは摂食障害で悩んでいる人たちの話を聞き、心を軽くしてあげることが出来たらと思っています。摂食障害についていろいろ情報をお持ちの方がいらっしゃいましたら、いろいろ教えてください。摂食障害について勉強したいと思っています。