私とカウンセリング(47)by 江田照美

 入学してからも、保健室職員の残務処理を残しながら院の授業が始まってしまったためその感覚が抜け切れず、学業のみになった現在も生活時間の調整が行えないままに毎日を過ごしています。そろそろキチンとした気分のラインを引き、生活の調整をしていかねばならないと思いながらも、カウンセリングに対する、かすかな自分自身の内部の変化を感じています。これまではお客さん的な気分というか、人事のように感じていたものが、現在は、その中に入ってまさに自らを動かしていかねばならないと感じています。具体的に何から始めればいいのか、ははっきりとは分かっていないのですが、学んだもの、現在学びつつあるものを生かし自分の中で形にし始めるときである気がしています。
 学部を卒業したとき、カウンセリングそのものの意味もはっきりわからないまま流れに任せるようにして、この勉強会に参加させて頂き、周囲に散々「構って」気分で甘えさせていただきました。そのこと自体が、カウンセリングのいわゆる「受容」を体感させて頂く始まりであったように感じています。そうして、一緒に学ばせていただいて、時には的外れのことも自由に言わせていただけて、やっと、「欠点だらけの自分こそが自分である」みたいな感覚になれたところです。これからこの気分を基盤にしながら、自分なりのカウンセリング精神みたいなものを育てていければと考えています。皆さん、色々ありがとうございます。また、これからもよろしくお願い致します。