大野裕 「こころが晴れるノート―うつと不安の認知療法自習帳」 創元社 1260円
うつ病の方や自殺者が年々増加し、厚生労働省でもこころの健康を目的とした事業が多く取り組まれています。中でも、うつ病の方の治療や支援の一つとして、欧米で広く行われ有効性が示唆されている「認知行動療法」の活用にも注意がむけられています。平成24年4月から、「認知行動療法」の診療報酬上の評価が新設され、普及のために様々な研修会が行われています。その研修事業に、昨年の11月に参加し、大野先生が患者様に使われていると勧められた本がこの1冊でした。
著者の大野先生は、国立精神・神経医療研究センターの認知行動療法センター長をされ、認知行動療法の第一人者である方です。
この本は、日常生活の中で利用できるよう、コラムシートやワークシートが多く掲載され、認知療法やリラクセーション法なども分かりやすく解説してあります。また、うつや不安になっている方への接し方も少しではありますが書かれています。少し不安になったり、気持ちが沈んだときに読まれてみたらいかがでしょうか?
こころが晴れるノート―うつと不安の認知療法自習帳 | |
大野 裕
創元社 2003-03-20 |