わたしのおすすめ本 105

わたしのおすすめ本 by 江田照美

 

平木典子 「自己カウンセリングとアサーションのすすめ」 金子書房 2002 ¥1500

多分、皆さん既に、とうの昔に読まれたかも知れません。臨時の授業の中で、学生たちの「人間関係について知りたい」というリクエストに応えたくて開いたものです。まず、自分を知ること、それを基に関係を育むことの方法が、事細かに説明してあるのですが、読んでいくうち、カウンセリングの基本が書いてある気がしてきました。そして、その本に、自分がカウンセリングしてもらっている気分にもなりました。振り返ると、学生のためというより、図らずも自分自身の気付きのために読み進め、改めて自分との付き合い方を学んでいました。

欲を言うなら、人を感情型、思考型、行動型の3つに分けた説明の箇所があるのですが、そのパーソナリティを分け知るための質問紙も、入れてくれていたら良かったです。

 

自己カウンセリングとアサーションのすすめ
自己カウンセリングとアサーションのすすめ 平木 典子

金子書房 2000-03
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2)三好春樹著 「介護タブー集」 講談社 2006 ¥1300

NHKの介護の番組で、指導をしている理学療法士によって書かれた、分類すればマニュアル本の類と思われる本です。介護する人される人の内面を、生活・業務の中に反映させようとしている本と感じます。雑多なために、いかに速く処理してしまうかが主体になりそうな介護の作業を、人と人との心のかかわりが生活であるというあたり前なところに引き戻してくれました。忙しいが故に見失いがちになる「こころ」という部分に光を当てています。人が人であることの大事さを、忘れてはいけないことを感じさせられた気がします。

 

介護タブー集 (介護ライブラリー)
介護タブー集 (介護ライブラリー) 三好 春樹

講談社 2006-06-09
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