私とカウンセリング 105

私とカウンセリング by 町田泰子

 

冬休みを利用して、福崎さんと山下さんとクラーク高校訪問をしてきました。数年前、アスペルガーの生徒がなかなか進路が決まらず困っているときに、クラーク高校が受け入れてくれたり、卒業生が進学校に入学したがクラーク高校に編入したなどの話を聞き、どんな学校だろうとずっと思っていたからです。

 

校門もグラウンドもなく学校のイメージとはだいぶ違うように感じました。町の真ん中のビルの中にあり、狭い感じがしますが、個々の生徒にあわせて対応できるスペースがあったり、授業もつまづいたところから丁寧に学習できるような雰囲気でした。中学卒業後に入学してくる生徒、高校の途中で編入してくる生徒さまざまな生徒が集まっているようでしたが、気持ちを共有できるのでイジメなどはないような話でした。タイムカードのようなものがあり、学校に着いたら親にメールが送られたり、担任を自分たちで決めたり、なかなかユニークなところもありました。

 

今、集団の中には入れないので通信制の学校に進学を希望している生徒もいます。今まで進路指導で全日制の高校しか説明してきませんでしたが、クラーク高校のような高校も生徒の選択肢を広げる意味でも説明していければと感じています。早速、来年度の高校説明会に入れていくように話を進めています。しかし、私学なので授業料は高いような感じがしました。「どうにかしてあげたいと思っていても、授業料を納められないとどうしようもできない」という先生の話などもあり、義務教育との差を感じることでした。

日本語: 札幌羊ヶ丘展望台、クラーク像
日本語: 札幌羊ヶ丘展望台、クラーク像 (Photo credit: Wikipedia)
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