池田晶子著「14歳の君へ どう考えどう生きるか」毎日新聞社,2007,1143円(税抜)
この本は,つい最近,知人にいただいてなんとなく手にして読みました。
2月に職場で,人権・同和教育の学習を高校生対象にしました。そのとき選んだ題材が,『いじめ 14歳のメッセージ』(林慧樹 著 小学館)でした。主人公の女子中学生がいじめを苦に自殺する話です。視聴覚の教材(アニメビデオ)になっていたので,生徒にもわかりやすいと思いました。主人公が最後は亡くなるという救いのない結末です。命の大切さをわかってほしいと願ったものだと思います。
そんな学習をした後に手にした本だったので,本当に若い人たちに読んでほしいと思いました。話しかけるような文章で,読みやすい本です。読んでみて,自分なりに感じてくれればいいなと思いました。
『14歳のハローワーク(村上龍 著 冬幻舎)』,『いじめ 14歳のメッセージ』,『14歳の君へ どう考えどう生きるか』というように,14歳とタイトルをつけた本が次々に出版されています。大人から,今を生きる子どもたちへ贈るエールになるのかなとも思いました。
14歳の君へ―どう考えどう生きるか | |
池田 晶子
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