わたしのおすすめ本 by 森永繁郎
T.バトラー=ボードン著 「世界の心理学 50の名著」 米谷敬一訳 ディスカバー・トゥエンティワン 本体¥2200
読書量も落ち、読むにしても誰もが目にするような、その時に興味の向いた専門書を書棚から引っ張り出して目を通すといった事が多くなってきている。従って、‘すすめる’というより今年の3月頃たまたま市立図書館で目にし、書店で購入した書籍を‘紹介する’。
題名にもある通り心理学関連の著書が、アドラー「人間知の心理学」に始まりセイヤー「毎日を気分よく過ごすために」まで50冊が取り上げてある。著者名はいずれも著名な心理学者であろうが、私にとって見覚えのある人名の数は少なく、書籍名に至っては初見のものが大部分である。原書を目にする機会がないとは言え、私の読書の領域が狭かったことを物語っている。
本書のねらいとして書かれていることを紹介すると、100 年以上の歴史を持つ心理学から50冊の名著を選び、数多くの考え方を紹介しながら、特に興味をそそる問題に焦点を当てることである。・何がわれわれを突き動かすのか? ・われわれの感じ方や行動の仕方を決めるものは何か? ・脳はどんなふうに働くのか? ・どのようにして自我が形成されるのか? ・・とあり、さらに、主としてこの本で取り上げたのは、誰が読んでもためになる一般向けのわかりやすい本である、とある。さらには「テーマ別書籍検索のガイド」も設けられている。
「交流分析」関連ではバーン著「人生ゲーム入門」がある。その名著たる所以がやや詳しくそして著者プロフィールの項目も設けられ、著者の簡単な略歴にも触れられている。
現在の私にとっては手頃な読み物である。
世界の心理学50の名著 エッセンスを学ぶ | |
T・バトラー=ボードン 米谷 敬一
ディスカヴァー・トゥエンティワン 2008-02-13 |