私とカウンセリング by 上加世田寛子
私が心理学,カウンセリングを学ぼうと思ったのは,ヒトって何だろう…生きるって何だろうと知りたかったからでした。けれど,今思うと,本当はヒトというよりも自分が何者なのか知りたかったからかもしれません。学んでいると自分と向き合わなければならず逃げたくなることも。でもカウンセリングを学んだことでどこか救われた部分も多く,自分の視野が広がった気がします。
今年度からSCとして高校生とカウンセリングをするようになりました。「私もそうだったかもな…」と思うときもあれば,「おいおい…それは…」と正直理解に苦しむことも…。けれど,その子の状況や今の高校生の生きづらさを知り,「そうか…」と考えなおしたり…日々話を聴くことの難しさを感じています。SCとしてその子のために何ができるか,これでいいのだろうか…と迷うことばかりです。それでも,私がカウンセリングで救われたように,微力ながらも今私ができることを全うしたいなと感じています。