私とカウンセリング 96-2

私とカウンセリング by 国重浩一

 

いろいろな巡り合わせが世の中あり、自分自身のだけの考えで人生の方向性が決まっていくのではないとつくづく感じているところです。

 3月末でニュージーランドの鹿児島のアパートを引き払い、ニュージーランドで生活を始める計画でした。まずは、しばらくゆっくりしてから、処理しなければいけないことをひとつひとつ片付けていこうと考えていました。その間に、ニュージーランドでできることを探索するつもりでいました。

 ところが、3.11に東日本大震災が起こりました。三月末の鹿児島県臨床心理士会の運営委員会で被災者支援に派遣する必要性があるかもしれない、と言う話があり、そのときに、しばらく私はフリーになるので、誰もいないときには声をかけてくださいと、伝えました。このときには、ニュージーランドにいる人間に本当に声がかかるとは思いませんでした。しかし、3ヶ月近くの期間、現地にいける人が鹿児島だけでなく、全国的にも少ないと言うことで、私に声がかかってきました。

 そのため急遽日本に戻り、5月16日から現地に入りました。今の計画では、7月29日まで滞在する予定にしています。

 この話があったときに、自分自身が何か有意義なことができるのかについては、正直自信はありませんでした。しかし、自分が受ける気持ちがあるとすれば行くことができる立場にいる以上、私は受けなければいけないという気持ちがありました。これは、避けてはいけないであろうという気持ちでもあったと思います。

 この原稿を書いている時点で、被災地にまだ入っていません。実際に支援を始める後では、自分の考え、気持ち、状態にさまざまな変化があるはずです。このことについては、また機会があれば、お伝えいたします。

 メールのチェックはできますので、何かございましたら連絡してください。narrativetherapy@ihug.co.nz