わたしのおすすめ本 by 江口豊
平井信義「親の知らない子どもの秘密」 1979年 実日新書 609円+税
相談室のいすに座って何気なく書架を見ていると、裏表紙に「親の知らない子どもの秘密」と書かれた一冊の本が目に入った。手に取ってページをめくると、「・・・悩んでいる子」、「・・・どこまでわかるか」との言葉が太字で出てくる。更にすすめると、「我が子を問題児にしない育て方」と書かれていた。なぜか引かれるようにページをめくることになるが、「親は知っているか」にきた時、「カウンセラーは知っているか」に置き換えて考えてみることにした。
当時、「児童心理学」だの「青年心理学」だの、本の読書をすすめられたときのことを思い出しながら、日々疎くなっていることに気づかせてくれる本である。そして今になって、カウンセリングの原点に返り、子どもの世界に目を向けることをすすめられているように感じる一冊の本である。
親の知らない子どもの秘密 (1977年) (実日新書) | |
平井 信義
実業之日本社 1977-12 |
親の知らない子どもの秘密〈続〉 (1979年) (実日新書) | |
平井 信義
実業之日本社 1979-08 |