私とカウンセリング 56

私とカウンセリング by 森永さん


新年おめでとうございます。今年もよろしくおねがいします
初めに、昨年12月に「鹿児島駅周辺まちづくりワークショップ」が鹿児島市の音頭とりで実施されましたので参加してみました。ごく普通のグループ活動だと思いましたが、ファシリテータなる人もいました。カウンセリング技法も一般化(進化?)してきたものだと思うことでした。
次に、上記の会等に触発されて、昔話をしてみたいです。    楠の木に夾竹桃の咲きまじり 石垣あおき鹿児島の街 与謝野鉄幹
知っておられる方も多いかと思います。鉄幹は加治木の人、夫人は言うまでもありませんが歌人の与謝野晶子です。 なお、楠の木は鹿児島「市の木」、夾竹桃は「市の花」です。ところが、戦前から戦後しばらくまでは楠の木・夾竹桃は街路や家々の塀沿いに普通に見かける植物でしたが最近は見かけることが少なくなりました。また、家々を結ぶ小路(筋)にはキンチク竹が植えられていました。この竹は子どもにとっては有用で、手頃なところを切り取り、楠の実鉄砲を作るものでした。この道路沿いの竹の名残は現在でもたまに見られます。かつて、重富から加治木間10号線沿いにも植えられていました。夾竹桃の葉は牛馬には有毒で、牛馬は市内の路上で普通に見られる家畜でしたので食べさしてはいけないと聞いたことがあります。小学校時には時々学級全員で牛馬糞拾いに校外に出ていました。ふたたび先の歌で、「石垣」が出てきます。石材は屋外においては耐久性に優れた建材であり、橋や棚田で見られるとおりです。現在でも旧鹿児島市街に於いては立派にその役目を果たしている石垣が見受けられ、表面の様子、大きさ、等々個性を持っています。ドラマ「篤姫」の冒頭の石垣は大龍小横のもので、他には磯への途中にもいくらか見られますが他所では見られません。鉄幹の歌の「石垣」はおそらく大龍小学校周辺の石垣群をさしていると感じています。ところが、最近はマンション建設に伴い、破壊され、半壊で利用されているのは良いほうで、消失してしまっている所もあります。町の様子も特徴のないありふれた町並みになっていくのは惜しい気がします。